大阪きづがわ医療福祉生活協同組合 Osaka-Kizugawa Health Co-operative Association

報告 2018.06.06

東日本大震災から7年
〜宮城・福島での被災地視察に参加して〜


 3月9日〜11日、宮城、福島での被災地視察に参加させていただきました。
 浪江町の帰還困難区域、旧山下駅、南三陸町の防災対策庁舎、石巻市立大川小学校…ずっと心に残る光景をたくさん見させてもらいました。帰還困難区域には、除染作業の予定が全くない場所もあるそうです。まずは、人が帰ってくるつもりのある所から…という事情だそうです。だけど、予定のない場所も誰かの暮らしがあった場所です。自分の歴史を重ねてきた家や町が突然奪われ、二度と戻れなくなる。強い者の利益のために不必要につくられたものによって生活も命も奪われる。それがこの国なのだという事実。おかしいと声をあげ続けることをやめてはいけない、これは福島の人の問題ではない、私たちの問題なのだと思いました。
 山元町の方の「家が建ち、町がきれいになっても、見た目にはわからない辛さが今もずっと続いている」という言葉もとても心に残っています。大阪で暮らしていても、日々の中でいろいろな問題に直面することがあります。医療や介護の面では特に歯がゆさを感じることも多いのかもしれません。そんな時に、人と人がつながること、困難な中での生き方を学ぶことの大切さを思います。今回、初めて宮城、福島に行かせていただき、言葉では言い尽くせない、尊い時間を過ごすことができました。今後も学ぶこと、行動すること、自分にできることに積極的に取り組んでいきます。

みなと生協診療所デイケアセンター
國本 郁実

 2018年3月9日〜11日にかけて、被災地支援に参加させて頂きました。
 福島県、宮城県を視察させてもらい、自然災害とは私たちの想像をはるかに超えたところに存在し人間ではとても太刀打ちできないと改めて痛感させられました。
 震災から7年経った今、東日本大震災が「現状」から「歴史」に移っているんじゃないか?と強く感じました。
 時の経過とともに日常を取り戻すことが出来ている方も多い反面、まだまだ困難な状況の中、復興への長い道のりを必死にがんばっている方がたくさんいらっしゃいました。
 1人1人できる事、できない事があると思います。風化させない、悲劇を後世に伝えていくことが離れて暮らす私たちにとって、とても大切なことだと感じました。

西成民主診療所 事務
三河 尚弥