大阪きづがわ医療福祉生活協同組合 Osaka-Kizugawa Health Co-operative Association

お知らせ 2019.08.14

乳歯が虫歯になってしまうと、永久歯の虫歯リスクは約5倍!

「いずれは永久歯に生え変わるので乳歯は虫歯ができても大丈夫…」とか思ってませんか?
一斉にすべての歯が同時に生え変わることはありません。虫歯菌が口腔内に居座っている環境だと、次から次に虫歯を作っていくことになります。
虫歯を作らせない口腔内の環境づくりには歯磨き習慣がとても大切です。そして歯磨き習慣は乳歯の時に作ることがとても大切です。
子どもの手はまだまだ器用ではないので一緒にいる大人の方がしっかり仕上げ磨きをすることを推奨します。

『それで仕上げ磨きはどうすればいいの?』
仕上げ磨きは1日1回、夜の歯磨きの時にしてあげましょう。お子さんが大きくなるにしたがって、仕上げ磨きの時の姿勢や注意したいポイントが変わります。

●0〜1歳
抱っこの姿勢で行います。本格的に歯を磨くというよりは、歯磨きに慣れる段階です。ミルクの後にガーゼで拭ったり、生えてきた歯を触るぐらいでOKです。

●1〜3歳
子どもが自分で磨いた後に、頭を親御さんの膝に乗せて、仕上げ磨きをしてあげましょう。歯が本格的に生え始め、離乳食の割合も多くなってくる時期なので、仕上げ歯磨きも本格的に行いましょう。特に、臼歯の溝は虫歯になりやすい部分なので意識して磨きましょう。フロス(糸ようじ)も併せて使うと、より効果的です。

●3〜6歳
自分で磨くときも、仕上げ磨きも椅子に座った状態が良いでしょう。お子さんが磨いただけでも、しっかり磨けていると感じるかもしれませんが、まだまだ仕上げ磨きが必要です。早い子だと、永久歯に生え変わる時期でもあるので、新しく生えてきた永久歯を、虫歯から守ってあげる必要があります。

●6歳すぎたら
椅子でも立った状態でも構いません。楽なスタイルで行いましょう。6歳臼歯が生え、生え変わりが本格化する時期なので、油断するとすぐに虫歯になってしまいます。もっとも仕上げ磨きが大切な年代です。
特に奥歯の溝や、一番奥の歯の側面に磨き残しが溜まりやすいため、高学年になって嫌がるようになっても、チェックだけはしてあげましょう。
診療室で子どもさんに、「しっかり磨かなあかんで」とおっしゃってる方をお見受けします。
その時、私たちは「しっかり磨けてるか見てあげなあかんよ」っておもってしまいます。
しっかり磨くのは寝る前がいい。まずは一緒におられる大人の方が歯磨きをして見せてあげてください。子どもさんは近くの大人の方の事をよく見ています。そして一日一回子どもさんとのスキンシップに仕上げ磨きしてあげてください。お願いします。

子どもの成長に欠かせないモノ
たいしょう生協歯科は鶴町こども食堂に参加しています。毎回、お口のお話や歯磨きタイム、年に1回の無料検診もしています。
子ども食堂に参加してる子どもたちは虫歯のない子どもたちばかりです。この子どもたちが大人になって子育てするようになった時、子ども食堂の事を私たちの事を思い出してくれたらと思って活動しています。